お知らせ/おおるりペットクリニック〜犬・猫・ウサギ・小鳥の動物病院/栃木県矢板市

ブログ

根拠に基づく医療

0

    基本的には、病気も自然現象の一つです。したがって、病気を治療することは、必然的に自然現象と向き合うことになります。生体のメカニズムについても、現在、世界で何万人もの研究者が、生命科学の研究に携わり、日々、膨大な研究成果が報告されていますが、研究のテーマは尽きることがありません。したがって、病気に関しても、現時点で、分からない部分が山のように存在することは致し方ないところです。そのことは、治療法に関しても、絶対的に正しい治療法は未知であることを示しています。しかしながら、実際に病気の人や動物には、治療が必要です。私たち獣医師にできることは、現時点で最適な治療法を学ぶことしかありません。最適な治療法を見つけるために、現在、広く用いられている手法に「Evidence Based Medicine(根拠に基づく治療)」があります。その中で最も信頼性の高い根拠は、2重盲検試験の結果とされています。2重盲検試験は医薬品の評価に使われる評価法で、簡単に言うと、投薬する医者も、投薬される患者も薬剤名を知らされないで試験が実施されるもので、薬の効果を客観的に評価できるものとされています。近年承認された医薬品はほとんど2重盲検試験をパスしているはずです。薬以外の治療法に関しては、2重盲検試験は困難なことが多いですが、それでも、できるだけ客観的なデータを評価することは必要で、少なくとも統計学的評価が可能となるようなデータ数を揃えることが必要です。このように、治療法は、1つずつ客観的データを積み上げながら進歩していくものであり、それによって、有用性の高い治療法が開発されていきます。当院でも、治療法の進歩に遅れないように、日々努力しているところです。私は、客観的根拠に基づいた治療法の進歩こそが、科学的に信頼に足るものであると信じていますが、欠点は、未知の部分が多い自然現象が相手であるため、説明そのものが、歯切れが悪く、どうしても曖昧な部分が残ります。したがって、特に未知の部分が多い難しい病気については、飼い主の皆様に対しても明快な説明が難しくなってしまいます。裏を返せば、余りに明快で、断定的な説明は、科学的根拠が乏しい可能性大ということになります。当院でも、なるべく分かりやすい説明を心がけておりますが、不明瞭なことについては遠慮なく質問していただければ大変助かります。


    コメント
    コメントする








       

    calendar

    S M T W T F S
         12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    31      
    << December 2017 >>

    selected entries

    categories

    archives

    links

    search this site.

    others

    powered

    みんなのブログポータル JUGEM